北米時間2017年11月20日,Intelは,第6世代から第8世代までのCoreプロセッサおよびXeon,Pentium,Celeronプロセッサが備えるシステム管理機能
「Intel Management Engine」(以下,Intel ME)の重要な脆弱性に関わる情報と,PCに脆弱性が存在するかをチェックする検出ツールを公開した(関連リンク)。
企業向けPCやサーバーシステムに関わる話題で語られることの多いIntel MEだが,それ自体は,該当するIntel製CPUを使ったゲーマー向けPCや自作PCにも含まれるものなので,
ゲーマーにも無縁ではない,ということで,簡単に説明しておきたい。

そもそもIntel MEとは,CPUから独立したマイクロコントローラによって動作するシステム管理機能である。
要は,CPUやOSとは別に,システム管理用のサブシステムがPC内に存在していると考えればいい。
最近でこそ,あまり話題になることはないが,Intel MEとリモート管理技術「Intel Active Management Technology」などをベースとした遠隔管理システムを利用することで,
システム管理者は,リモートでPC上のトラブルを検出したり,OSの更新を含む復旧作業を行ったりといった高度な遠隔管理が行える。
電源がオフ状態のPCを遠隔操作で起動して,OSを更新したうえでシャットダウンするなんてことも可能だ。
それだけ高度な管理機能を有するだけに,Intel MEにセキュリティ面の脆弱性があるというのは,極めて高いリスクをもたらす。
また,新しいCPUが登場した場合,Intel MEを更新しないとマザーボードが対応できないこともある(関連記事)。
PCユーザーがその存在を意識することはまずないIntel MEだが,実際はPCにとってかなり重要な要素と言えよう。

http://www.4gamer.net/games/382/G038245/20171122083/