Facebookが正しくない情報の拡散への防止策として「fake」コメントを上位表示
世界中で使われているSNSと言えば、そう、Facebook。その巨大なネットワーク上でうその情報が
拡散されてしまうことは、なかなかの由々しき事態です。もちろんFacebookはそれを阻止しようと
奮闘してきましたが、実現させるためには間違った情報を是正する「うそだ!」というコメントが
重要になってきます。その声をきちんと拾うことができるよう、Facebook側も実験と検証の
積み重ねが必要になるというわけですが、まさにその実現に向けたテストが最近行なわれているのだとか。
BBCの報告によると、Facebookは先月、「fake」というワードを含むコメントをコメント欄の一番上、
投稿のすぐ下に表示させるという実験を一部のユーザーに対して実施したとのこと。そのため、
New York Times、BBC、Guardianやその他の名だたるニュースメディアの投稿の下は常に「fake」の
コメントが付いて回るようになりました。Facebook関係者はBBCに対して以下のように語っています。
私たちは我々のプラットフォーム上で間違った情報が拡散されるのを抑制できる方法は無いか
模索してきました。そしてそれを実現できる新しい方法を見つけるため、いくつかのテストを実施しています。
これはそのうちの小さなテストのひとつで、すでに完了しているものです。
Facebookがこのテストを初公開したのは3月のこと。そのときから、第三者の目で真偽を問われる形で、
間違った情報を載せたニュースがわざとFacebook上でハイライトされるようになりました。このテストの特徴は、
ユーザーが投稿を拡散するのを防ぐことはない一方で、記事の信ぴょう性を疑う専門家の意見があることを
明示しているということです。でも、「fake」というワードが入っていればどのコメントでも投稿のすぐ下に表示
させるのを正とする仕様では、Facebookのプラットフォーム上で意味のなさない情報を排除していくという
目的に本当に合っているのだろうか…という疑問が残るのも確か。
https://www.gizmodo.jp/2017/11/facebook-fake-comment.html