ロ国防省、米IS支援の「証拠」としてゲーム画像投稿 指摘で削除
http://www.afpbb.com/articles/-/3150572

ロシア国防省は14日、米国が中東でイスラム過激派組織「イスラム国」を支援している証拠だとして複数の白黒画像をインターネット上に投稿したが、
うち1枚がテレビゲームの画面をキャプチャーしたものだとの指摘がなされた後、画像を削除した。

同省はツイッターとフェイスブックの公式アカウントに画像を投稿し、今月9日にシリア・イラク国境付近で撮影された
「米国がIS戦闘部隊を支援していることを示す反論の余地のない証拠」だと説明した。

しかし間もなく、ロシアの調査サイト「コンフリクト・インテリジェンス・チーム」や、多くのソーシャルメディア利用者によって、
このうち1枚が戦争ゲーム『AC-130ガンシップ・シミュレーター:特任飛行大隊』の画面と一致することが明らかにされた。

残りの画像についても、イラク国防省が昨年公開した動画をキャプチャーしたものとみられている。

その後、一連の画像はアカウントから削除された。さらに数時間後、ロシア国防省は「間違い」があったとして別の画像を公開。
これらの画像は米国によるIS支援の「反論の余地のない証拠」だと主張した。

ロシア当局の声明によれば、同省は「間違って」画像を添付した軍属を調査しているという。

ロシア軍当局は「11月9日に米軍司令部がISIL(イスラム過激派組織「イスラム国」の別称)への攻撃を拒否したことは、会話の文字記録として残された確かな事実だ」と主張している。

一方、在ロシア米国大使館はツイッター上で、ロシア国防省の主張は「無意味」だと一蹴。米国防総省もロシア側の主張を断固否定している。