FCバスというと聞き慣れない言葉だが、FCV(Fuel Cell Vehicle=燃料電池自動車)のバスと考えればいい。
ちなみに、FCVとは燃料電池自動車のこと。水素を燃料とし、空気中の酸素と化学反応させることで電気を作り、
モーターでタイヤを駆動させる。排出するのは蒸気や水だけという究極のエコカーだ。

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ボディ上部にFUEL CELL BUSと表示し、燃料電池バスだということをアピール。

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リアのルーフにはLEDの電飾が施され、光が変化していく。

「SORA」の定員は79人で、座席22人+立席56人+乗務員1人となる。パワートレインとなるモーターの
最高出力は154PS×2、最大トルクは34.2kgf・m×2。


また、外部給電システムを搭載しており、最高出力9kW、供給電力量235kWhほどの高出力で大容量の
電源を供給できる。これは災害時に電源としての利用が可能で、電気を生み出せる燃料電池車の強みだ。
都内を走るバスの1日の走行距離は150km程度で、それにあわせて「SORA」の航続距離は1回の充填で
200kmに決定している。

従来の路線バスとは大きく異なる立体的な造形をしており、特にリアまわりに特徴があり、
一目でFCバスだというのがわかる。窓の開閉はなく、そのためボディサイドはかぎりなくフラットになり、とてもスマートな印象を受ける。


展示車両にはホイール部分にカバーが被せられているが、走行時は外されてタイヤが見えるようになる。
「SORA」はコンセプトモデルだが、2018年には都内を中心に、東京オリンピックに向け累積で100台以上が導入される予定だ。

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