民主圧勝 政権交代―民意の雪崩受け止めよ

 小選挙区制のすさまじいまでの破壊力である。民意の劇的なうねりのなかで、日本の政治に
政権交代という新しいページが開かれた。
 それにしても衝撃的な結果だ。小選挙区で自民党の閣僚ら有力者が次々と敗北。麻生首相は
総裁辞任の意向を示した。公明党は代表と幹事長が落選した。代わりに続々と勝ち名乗りを
上げたのは、政治の舞台ではほとんど無名の民主党の若手や女性候補たちだ。(略)
http://www.asahi.com/paper/editorial20090831.html
http://megalodon.jp/2009-0831-1416-45/www.asahi.com/paper/editorial20090831.html

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政権継続という審判 多様な民意に目を向けよ

 衆院選は自民、公明の与党が過半数を大きく超えた。有権者は安倍首相の続投を選んだ。
 森友・加計問題への追及をかわす大義なき解散――。みずから仕掛けた「権力ゲーム」に、
首相は勝った。
 ただ、政権継続を選んだ民意も実は多様だ。選挙結果と、選挙戦さなかの世論調査に表れた
民意には大きなズレがある。
 だが首相は勘違いをしてはならない。そもそも民主主義における選挙は、勝者への白紙委任を
意味しない。過去5年の政権運営がみな信認され、さらなるフリーハンドが与えられたと考える
なら過信にすぎない。(略)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13193375.html