スペイン検察は30日、独立を目指して違法行為を重ねたとして、中央政府に解任されたカタルーニャ自治州のプッチダモン前首相らを刑事罰の対象とする手続きに入った。
反乱罪などでの起訴を視野に入れている。同氏はベルギーに渡っており、地元メディアは政治亡命を申請するのではないかとの見方を伝えた。

 反乱罪は最高で懲役30年が科される重罪。検察は、公金の不正使用などの容疑も列挙して予審判事が捜査を進めるよう求めた。
州予算を使い、憲法裁判所の差し止め命令を振り切って住民投票を実施し、一方的な独立宣言にまで動いたことを重視した。解任された州政府幹部のほか州議会議長らも捜査対象とした。

 検察当局は同日の記者会見で、身柄の拘束については言及しなかった。地元メディアは在宅起訴の見通しを報じる半面、同氏らが裁判所の召喚に応じなければ拘束もあると伝えた。
州議会議長らは反乱罪より軽い騒乱罪の適用になるのではないかとされる。

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