【朝鮮日報】 ストロングマンに囲まれ存在感が薄れる大韓民国

日本で一昨日投開票が行われた衆議院議員選挙で安倍首相率いる自民党が圧勝し、連立を組む公明党を合わせると、当選した議員の数は衆議院の定数全体の3分の2をも上回った。
安倍首相はこれまでの実績を足掛かりに米国と一層の連携を深め、中国をけん制し、また任期中に戦争可能な国をつくり上げる宿願も達成するだろう。

中国の習近平・国家主席は24日まで予定されている共産党大会で事実上の独裁体制を築き上げようとしている。
故・ケ小平主席後の中国は権力を分野ごとに分ける集団指導体制を維持してきたが、これが今回の共産党大会で崩壊しつつあるようだ。

この結果、今年の初めに米国のトランプ大統領就任により始まった韓半島周辺の主要4カ国における政治体制の整備が終わった。
東アジアを重視する「新東方政策」を掲げるロシアのプーチン大統領も5月に再選され、任期が再び6年延長される可能性が非常に高い。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は内部で一切けん制を受けない完全な王国体制を築き上げている。

彼らのようないわゆる「ストロングマン」たちによって今後も韓半島の運命は大きな影響を受けるだろう。
国際政治は力によって全てが決まると言われている。
そのような中で韓半島周辺の国々はどこも核保有国あるいは世界的な強大国ばかりで、その指導者たちは全員が力によって自らの意志を貫徹しようとしている。
これは地政学的に見ると韓国にとって非常に不幸なことだ。

習主席は数カ月前「韓半島は中国の一部だった」と語った。
米国では「北朝鮮の核問題解決には在韓米軍撤収を含む米中間の取引が必要」との声も出始めている。
安倍首相は日本が戦犯国という認識が最初からなく、プーチン大統領の頭の中に大韓民国はほとんど存在しないようだ。

文在寅大統領の言葉通り、今の韓国は「朝鮮戦争以来最大の危機」を迎えているが、それでも大統領は自らの無力を嘆くだけで何もできず、
韓国という国の存在感をさらになくそうとしている。

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