リベラル今こそ 立民、広がった共感

 公示前の議席を大きく上回り、
躍進した立憲民主党。枝野幸男代表は
午後九時五十五分、東京都港区のホテルに設けられた
開票センターに登場した。長妻昭代表代行、福山哲郎幹事長と、
三人とも党のイメージカラーの青いネクタイ姿。当選確実となった候補者の
名前に花を付けていったが、笑顔はなく、表情は引き締まったままだ。

 枝野代表はテレビのインタビューに応じ、「上からの政治を草の根からの政治に
変えていきたい。これが終わりではなく、スタート。立憲民主党を通じ、暮らしの声が届く
政治を努力したい」と述べた。躍進の理由を問われると、「永田町の政治がいかに国民から離れて
いるか。国会議員の権力ゲーム、数合わせみたいにとらえられていた。われわれは違う立ち位置で、
政策理念の筋を通す。これが認められた」と語った。今後の改憲論議には「今の安保法制、集団的自衛権の
行使容認を追認するような憲法改正には明確に反対していく」と明言した。

 党ができたのは公示直前の十月三日。民進党から多くの前職が希望の党へ流れる中、枝野代表が民進を離党し、
一人で党設立の会見に臨んだ。「構成員は私一人。この場で一緒に戦ってくれる方を呼びかけたい」。笑顔もなく、硬い表情が船出の険しさを物語った。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017102302000244.html