<東京五輪>聖火トーチ公募「ものづくりの粋に期待」 毎日新聞社 2017年10月23日 18時39分 (2017年10月23日 18時54分 更新)

2020年東京五輪・パラリンピックの聖火リレーで用いられるトーチの製造委託業者の公募が今月から始まった。
トーチはデザインなど芸術的な要素に加えて、どんな天候でも燃え続ける技術的な要件も求められる。
大会組織委員会の布村幸彦副事務総長は「日本のものづくりの粋を集めたものになることを期待している」と多くの参加を呼び掛ける。

聖火リレーは1936年ベルリン五輪から始まった。64年東京五輪は戦後の日本を代表する工業デザイナー、
柳宗理氏(故人)が手掛けたシンプルでモダンなデザインだった。最近は斬新なデザインや
その国の文化や伝統を感じさせるものが多い。昨夏のリオデジャネイロ五輪は
ブラジルの太陽、山や海など豊かな自然が色鮮やかな模様で表現された。

今大会で使用するトーチは1万本以上。これまでは工程ごとに業者を選ぶのが一般的だったが、
今回はデザインから設計・製造、使用済み燃料の処理まで一括でアイデアを募る。
製造業、金属メーカー、精密機械など幅広い業種が共同企業体で知恵を出し合うのが狙いだ。
燃料はプロパンガスが主流だったが、組織委は水素やバイオマスなど次世代エネルギーを利用した
トーチを用意することも検討する。子どもや障害者ら誰もが簡単にトーチを運べるよう軽量化にも期待を寄せる。

事業者は年内まで募集して、2度の審査を経て18年夏までに選定する。
トーチは国際オリンピック委員会(IOC)などの承認を経たうえで19年春に公表される予定だ。
(後略)
http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20171023/Mainichi_20171024k0000m050031000c.html