第48回衆院選は23日午後、小選挙区の全議席が確定した。
自民党は追加公認3人を含め218選挙区を制し、比例代表を加え284議席を獲得。
連立を組む公明党と合わせて313議席に達し、憲法改正の国会発議に必要な
3分の2(310)の議席を維持した。野党再編の影響で無所属で戦った前職が増えた結果、
当選者は現行制度下で最多の22人となった。
 
今回の衆院選は、定数が10減り、465議席で争われた。台風21号の影響で、
一部の地方自治体が開票作業を繰り延べたため、選挙結果の確定がずれ込んでいる。
 
自民党は、安倍晋三首相の地元である山口など19県で、選挙区の議席を独占。
前回は4選挙区全て敗れた沖縄でも4区で議席を奪い返した。一方、佐賀では2選挙区とも敗れた。
比例は前回の68議席に迫る66議席を確保した。
 
公明党は、候補を擁立した九つの選挙区のうち神奈川6区で敗北。
前々回、前回に続く選挙区の全勝を逃した。比例も前回を下回り、公示前勢力(34議席)には届かなかった。
 
野党は、公示直前に結成された立憲民主党と希望の党で明暗が分かれた。
立憲は追加公認を含め公示前勢力の3倍を超える55議席を獲得。
一方、希望は小池百合子代表側近の若狭勝氏が落選するなど失速し、
公示前勢力(57議席)を割り込む50議席にとどまった。
 
政権批判票が分散した結果、立憲は2012年の民主党(57議席)を下回り、
野党第1党としては戦後最少の勢力となった。
 
共産党は公示前勢力から半減に近い12議席に後退。
躍進を果たした前回の勢いを立憲に奪われた格好だ。
 
日本維新の会も公示前の14議席には届かず、本拠地の大阪でも3議席と苦戦した。
社民党は沖縄2区の議席を確保した。
 
公認候補を立てなかった民進党の出身者は、立憲、希望、無所属に3分裂して戦った。
無所属では野田佳彦前首相や岡田克也元代表らが当選。自由党の小沢一郎代表も無所属で議席を維持した。
 (2017/10/23-17:44)

選挙区、全議席確定=自公313に到達−無所属当選が最多【17衆院選】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102301177&;g=pol