本別町立勇足中学校の阿部立校長が今年の夏、ある発見をした。学校金庫にあった工作器具(はんだごて)に違和感を覚え、
よく見ると袋のビニールに「タイムカプセル開封用 20年後に使用」の文字。調べるうちに体育館床下に埋められていることが分かり、22日、日の目をみることになった。

 「書類が多い金庫の中になぜか工作器具があり−」と阿部校長。そして「20年後」とはいつを指すのか、資料を探すうち、1996年度発行の勇足中開校50周年記念誌にぶつかった。

 だが、タイムカプセルに関する記述はあるものの、埋設場所が書かれていない。50周年記念の期成会は既に解散していたが、
阿部校長は関係者に聞いて回り、ついに当時の公務補の男性から「体育館の床下」の証言を得た。

 “お宝”は直径70センチ程度の球状で、樹脂でできている。同校体育館に併設された教員室の床下に眠っていた。

 タイムカプセルについて、96年度の卒業生は記憶が定かではなく、一方で埋めた思い出のある下級生もいるという。阿部校長は「どの年代の卒業生が何を埋めたのか、開けてみてのお楽しみ」と話す。

 97年3月に埋めたのであれば今年の3月で丸20年。偶然、阿部校長が工作器具に気を留めなければ、まだ埋もれていた可能性がある。
22日はかつての卒業生らが集まる予定で、いくつかの謎が解ける日になりそうだ。(木村仁根)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00010001-kachimai-hok

凝ったデザインの謎のタイムカプセル
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