再生可能エネルギーのうち、天候に左右されず、安定的かつ長期に発電できる地熱発電がにわかに脚光を浴びている。
設備更新が決まった宮城県大崎市の鬼首(おにこうべ)地熱発電所
▽秋田県湯沢市で安定して発電する上の岱(うえのたい)地熱発電所
▽同市で平成31年の運転開始に向け着工した山葵沢(わさびざわ)地熱発電所−を訪ねた。

 110もの活火山を擁する日本列島。
火山の下にはマグマたまりがあり、岩石や水を熱して高温の蒸気と熱水を閉じこめた地熱貯留層をつくることがある。
地熱発電では、地下1キロ〜数キロに広がる地熱貯留層へ井戸を掘り、高温高圧の蒸気と熱水を得る。
蒸気はタービンを回して発電し、熱水は別の井戸から地下の貯留層へ返す。

 日本の地熱資源は世界3位の2万3470メガワット。
ところが、発電設備容量は544メガワット(27年)で、2%しか開発されていない。
約8割が国立・国定公園内にあり、開発が規制されてきたためだ。

そのため、環境保護に心を砕き、「源泉の温度や流量、成分などを継続して調べ、毎年の説明会で地域の方々に安心していただいています」という。
今年度、古い設備を止め、環境アセス手続き後に設備更新して効率アップを図る。

110もの火山がある日本には地熱発電があるじゃないか!
http://www.sankei.com/economy/news/171014/ecn1710140001-n1.html