ボーイスカウトアメリカ連盟(BSA)は11日、来年から最年少グループで7─10歳の少年が所属するカブスカウトに女子を受け入れるとともに、最終的に最高位である「イーグルスカウト」の称号取得を認めると発表した。

この歴史的転換は、家族や女子の要望を受けて理事会が全会一致で可決した。
来年発表されるプログラムでは、2019年から女子も11─17歳のグループであるボーイスカウトに参加し、男子と同様のカリキュラムをこなすことが認められる。

これに対し、ガールスカウトは、女子は女子のみの環境のなかでこそ力強く育つとし「われわれは女子の専門家だ」と表明した。

ソーシャルメディアに投稿された意見もおおむね否定的で、数百件の否定的な投稿の多くは、トランプ大統領の息子ドナルド・トランプJR氏の「おかしい。
これはガールスカウトの役割だと思った」というツイッター投稿に賛同する内容だった。

2000年以降、BSA会員数は約3分の1減っているが、女子受け入れについてBSAは家族の要望に応えたもので会員減少とは関係ないと主張している。
一方ワシントン・ポスト(WP)紙によると、ガールスカウトの幹部は8月、ボーイスカウトは会員数巻き返しを図るため女子受け入れに向け「秘密のキャンペーン」を行っていると非難していた。

このほかボーイスカウトは、今年1月に心と体の性が一致しないトランスジェンダーの受け入れを発表している。

米ボーイスカウトが女子受け入れを発表、最高位取得も認める
https://jp.reuters.com/article/boyscout-idJPKBN1CH062