株主総会では、オーナー創業者であり、会長として同社の実権を握っていた岡田和生氏(74)が、取締役から外される
議案の採決が予定されていた。総会開始前に、株主として入場しようとした岡田氏と会社側が押し問答をし、入場を拒否
される事態となった。

株主総会は午前10時から予定され、その30分ほど前に岡田会長が受付に姿を現した。
入場を拒否する会社側と、約30分にわたり、受付脇で押し問答となった。

(中略)

「長男と話をしたい」と岡田氏

岡田氏は1969年に同社の前身を創業し、パチンコ・パチスロ機の製造販売を行い一代で同社を築いた
「ワンマン経営者」で、創業以来48年間にわたり、同社の最高権力者だった。

ユニバーサル社側は6月8日、岡田氏と取締役1人が2年前に適正な社内決裁なしに第三者に約20億円を貸し付け、
不正な行為が行われた疑いがあると発表。岡田氏と取締役1人の業務執行権限を停止し、社外の弁護士3人で構成する
特別調査委員会を設置した。定時株主総会で、岡田氏ら2人を取締役から外す議案を公表していた。

ユニバーサル社の議決権67.9%を保有するオカダ・ホールディングスは、岡田氏が香港に設立した同族企業だ。
岡田氏が46.38%、
長男の知裕氏が43.48%、
長女の裕実氏が9.78%を保有している。

岡田氏1人が取締役となり実権を握っていたが、5月12日に、知裕氏と裕実氏が岡田氏を取締役から解任したという。

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岡田氏は、この日の取材に対し、オカダ・ホールディングスの取締役を解任されたことは5月18日になって初めて
知ったと述べた。知裕氏とこの問題で話をしていないため、早急に話をし、場合によっては訴訟になってでもオカダ・
ホールディングスの実権を取り戻したいと話した。

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20170629/biz/00m/010/023000c