ひきこもりの高齢化が進んでいる。現在の対策は、若者への就労支援が中心で、中高年への支援は十分とはいえない。
親世代は年老いて、「親亡き後」をどう生きていくかが切実な問題となっている。

「できれば家で息子の面倒を見ながら、自立を促したい。でも、自分も年だし、これからどうしたらいいのか」。
都内に住む無職男性(73)は、ため息をつく。

妻と、まもなく40歳になる長男の3人暮らし。長男は高校卒業後、職を転々とし、25歳頃からひきこもるようになった。
食事以外で自室から出てくることはほとんどない。暴力をふるうことはなく、居間にいれば家族と会話もするが、
就職やひきこもりの話題になると、自室に戻ってしまう。

男性は年金暮らしで、貯蓄もそれほど多くはない。結婚して家を出た長女からは最近、「お兄ちゃんはこれからどうやって生活していくの?」と聞かれる。
長女は男性に、長男に一人暮らしをさせるよう求めるが、男性は踏み切れない。「一人にしたら餓死するまで閉じこもってしまうのではと心配で……」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170801-00010001-yomidr-soci
40歳代のひきこもり相談を受けた相談窓口が最多
https://amd.c.yimg.jp/amd/20170801-00010001-yomidr-000-3-view.jpg