日報非公表、防衛次官の意向 / 稲田氏も了承、統率力欠如

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報の隠蔽問題で、陸上自衛隊が保管していた
事実を非公表とする方針は、防衛省事務方トップの黒江哲郎事務次官の意向に沿ったもの
だったことが19日、複数の政府関係者への取材で分かった。黒江次官は2月15日の緊急会議の
前後に陸上幕僚監部の高級幹部と直接会い、「公文書には当たらない」として非公表とする
ことを伝えていた。

 防衛相を補佐すべき立場の事務次官が、一連の隠蔽を主導した疑いが出てきた。非公表を
了承した稲田朋美防衛相の統率力の欠如を露呈するとともに、防衛省・自衛隊の隠蔽体質
が厳しく問われるのは必至だ。
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