環境省は13日、強い毒を持つ外来種のアリ、「ヒアリ」を国内で初確認したと発表した。
中国から貨物船で運ばれたコンテナの内部にいるのを、兵庫県尼崎市で見つけ、消毒して死滅させた。

環境省は「現時点ではヒアリが定着し繁殖している可能性は低い」としているが、念のため、周辺に侵入していないか緊急調査を始めた。

ヒアリは赤茶色で体長2・5〜6ミリ。人が刺されるとやけどのような激痛が走る。
毒針で何度も刺すほど攻撃性が高く、かゆみや動悸(どうき)などが引き起こされ、アナフィラキシーショックによる死亡例もあるという。

発表によると、中国・広州市の港から出航した貨物船で運ばれたコンテナが、5月20日に神戸市の神戸港(ポートアイランド)に陸揚げされて25日まで保管、
26日に尼崎市で積み荷を取り出す際に、内部でヒアリの集団を見つけたという。
6月1日に神戸市にコンテナを移動させて消毒を始め、5日に終えた。

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