天下り辞職経緯で反論=菅長官の非難に−前川氏

 文部科学省の前川喜平前事務次官は5日、同省の天下り問題で引責辞任した経緯に関し、
「世論が厳しい状況になって初めて自ら辞めた」などとし、地位にしがみついていたと指摘した菅義偉官房長官の国会答弁に対し、
「ご指摘は当たらない」と反論する談話を発表した。

 菅氏は同日の衆院決算行政監視委員会で、前川氏が昨年12月末、天下り問題への対応について杉田和博官房副長官に説明を求められた際、
「自らの進退については示さなかった」と答弁。その後も、前川氏が次官にとどまる意思を示していたと非難した。

 前川氏は1月20日、違法な天下りあっせんに関与したとして減給処分を受け、同日付で依願退職。
談話で同氏は、問題が初めて報道される2週間前の1月4日に辞任を決断、同5日には松野博一文科相や杉田氏に伝えていたと反論している。

(2017/06/05-21:32) 
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060501077&;g=pol