4月の有効求人倍率 1.48倍 バブル期の最高超える

仕事を求めている人、1人に対し、企業から何人の求人があるかを示す、先月(4月)の有効求人倍率は、
前の月より0.03ポイント上昇して、1.48倍で、バブル期の最高を超える高い水準となりました。

厚生労働省によりますと、先月(4月)の有効求人倍率は、季節による変動要因を除いて1.48倍で、前の月より0.03ポイント上昇しました。
これは、バブル期の最高だった平成2年7月の1.46倍を超え、昭和49年2月以来、43年2か月ぶりの高い水準となりました。

都道府県別で見ますと、東京都が2.07倍で最も高く、次いで、福井県が2倍、石川県が1.86倍などとなっています。
一方、最も低かったのは北海道で1.09倍、次いで神奈川県が1.11倍、沖縄県が1.12倍などとなり、7か月連続ですべての都道府県で1倍以上になりました。

また、新規の求人数は前の年の同じ時期と比べて3.2%増えました。
これを産業別に見ますと、運輸業、郵便業が8.3%、製造業が7.9%、建設業が6.9%、それぞれ増えています。

厚生労働省は「有効求人倍率は、製造業や建設業で新規求人数が増え続けていることなどで、大きな伸びとなった。
産業構造が違うとはいえ、数字のうえではバブル期を超える高い水準となり、雇用環境は着実に改善が進んでいる」としています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170530/k10010999821000.html

労働力調査(基本集計) 平成29年(2017年)4月分 (2017年5月30日公表)
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm
(1) 就業者数,雇用者数
   就業者数は6500万人。前年同月に比べ80万人の増加。52か月連続の増加
   雇用者数は5757万人。前年同月に比べ57万人の増加。52か月連続の増加
(2) 完全失業者
   完全失業者数は197万人。前年同月に比べ28万人の減少。83か月連続の減少
(3) 完全失業率
   完全失業率(季節調整値)は2.8%。前月と同率