<加計学園>野党、前川氏喚問要求へ 「共謀罪」審議を直撃
毎日新聞 5/25(木) 23:56配信
文部科学省の前川喜平前事務次官が加計(かけ)学園を巡る文書を「本物」と証言し、証人喚問に応じる意向を示したことを受け、
民進、共産、自由、社民の野党4党は26日に国対委員長会談を開き、前川氏の証人喚問を与党に要求する方針を確認する。
「共謀罪」の成立要件を改め「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の参院での審議を直撃するのは確実だ。
民進党の蓮舫代表は25日の記者会見で「時の権力者と、権力を支えて仕事をしてきた事務方トップが言っていることが真っ向から対立している。どちらが正しいのか、国会で明らかにすべきだ」と強調。
同党の山井和則国対委員長は、森友学園問題では籠池泰典前理事長の証人喚問を自民党から求めたことを挙げ、「前川氏は喚問に応じると言っている。与党が拒む理由はない」とけん制した。
また、共産党の穀田恵二国対委員長は会見で「官邸の最高レベル、総理のご意向という問題が取りざたされているのだから、安倍晋三首相に真相究明を求める(予算委員会の)集中審議が必要だ」と語った。
参院民進党の榛葉賀津也国対委員長は25日、参院自民党の松山政司国対委員長との会談で、安倍首相が出席する党首討論と参院予算委の開催を要求した。
松山氏は「共謀罪」法案のスムーズな審議入りを意識し、「前向きに検討する」と応じた。ただ、首相官邸は消極的で、野党と官邸の板挟みとなりそうだ。
「共謀罪」法案の審議日程はただでさえ綱渡りの状況だ。与党は5月29日の参院本会議で審議入りし、6月14日にも成立と想定するが、衆院側で1カ月半かかった日程を2週間強でこなすのは極めて困難だ。
6月18日の会期末を控えて喚問や予算委に応じれば、さらに遅れかねない。
自民党幹部は「首相が矢面に立たされる予算委は開きたくないし、会期延長も野党に追及の機会を与える」と頭を抱えた。【樋口淳也、小山由宇】
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