話題:フィッシャーマン・コール誕生のワケ(日本テレビ系(NNN))
ネットで話題の言葉を取り上げ、話題のウラ側を探っていく「ホットワード」。
今回は「フィッシャーマン・コール」。
「フィッシャーマン・コール」とは、宮城県石巻市の漁師が船の上や仕事場から、目覚まし代わりの
モーニングコールをしてくれるサービスの名称です。
朝早くから仕事をしている漁師が海で鍛えた渋い声でモーニングコールをしてくれるとあって、いま
ネットで話題なんです。
サービスに申し込む人は「就職活動の面接の日」や「テスト」など勝負の日の朝に起こしてほしいと
いう依頼が多く、誕生日など記念日のほか、「息子を起こしてほしい」という母親からの申し込みもあっ
たそうです。
このサービスは期間限定ですが、1000件以上の申し込みがありました。この中から抽選で
30人ほどに、1人の漁師が1日2人程にモーニングコールをするそうです。反響の大きさから、
当初は6月スタートだったサービスを5月16日に前倒ししました。
なぜ、漁師がモーニングコールをするというサービスが誕生したのでしょうか。「フィッシャーマン・コ
ール」は若い漁師を増やすため、漁業の担い手育成に取り組む石巻市の事業の一環として「フィッシ
ャーマン・ジャパン」という社団法人が担当しています。
「フィッシャーマン・ジャパン」の安達日向子さんによると、「早起きが当たり前」という漁師の武器を
生かし、朝に弱い若者の早起きをサポートすることで、漁師と若者が交流する機会を作ることができ
るのではと、サービスを立ち上げたそうです。
漁師からすると、忙しい時間にモーニングコールをしなければならず、仕事の妨げになることも考
えられます。海の上で仕事の手を止めて電話をかけてもらうので、一歩間違えれば事故にもなりか
ねません。
安達さんは「漁師の仕事をナメているのか」と、お叱りを受けることも覚悟したそうですが、実施に
向けては細心の注意を払い、説明を尽くすことで理解してもらったそうです。安達さんとしては「正直、
よくぞ許可してくれた」と感じているそうです。
(いかソース
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170525-00000077-nnn-soci