熾烈を極める東京婚活市場。
その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点がある。
今回登場するのは、次々に男を替える、自称モテ女。
「別に、あなたじゃなくても」モテ女こそ、結婚できない女予備軍?
【今週の結婚できない女】
名前:エミ
年齢:30歳
職業:弁護士秘書
望むこと:居心地の良さ、ジェントルな対応
私、モテるんです
「ねぇエミ、知ってた?」
お昼休みに訪れた虎ノ門ヒルズの『above GRILL&BAR』で、前に座る同僚の景子が大げさに顔をしかめる。
「この間、友達に本気モードのデーティングアプリ教えてもらったんだけど、なんと、30歳過ぎた女は毎月4,000円払わされる仕組みだったの!私、あまりの屈辱に震えたよね…」
東京婚活市場において、女は27歳を過ぎると年々価値が下落していくことはもう、周知の事実であろう。
30歳を過ぎると次第にお食事会にも声がかからなくなり、ついにはデーティングアプリの世話になることも、まったく珍しい話ではないようだ。
「それで景子、4,000円払ったの?」エミが確認しようとしたとき、彼女は固い決意を表明するかのように、強い口調でこう続けた。
「半年で絶対、見つけてやるわ…!」
払ったのか…!景子の並々ならぬ気合を目の前にして、エミはなんだか申し訳ない気持ちになる。なぜならエミは、デーティングアプリに月々4,000円を払って登録する必要性など、まったく感じていないからだ。
確かに最近、お食事会の誘いは減った。しかしそれでも行けばほぼ100%の確率で口説かれる。
男に不自由などしていない。だから自身の市場価値が下落している実感が、エミに限ってはまるでなかった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170524-10006194-tokyocal-ent