IBMの元ソフトウェアエンジニアが社外秘のソースコードを盗んだとして逮捕・起訴されていた事件で、連邦検察官は元エンジニアが罪を認めたことを発表しました。
被告はIBMで2010年11月から2014年5月まで、汎用ファイルシステム「IBM General Parallel File System」の開発者として働いていました。
退職後、投資家と組んでストレージ技術での起業を目指していましたが、この技術で用いられるソフトウェアのソースコードにはIBMから盗まれたものが使用されていました。
このとき組んでいた投資家は実は身分を隠したFBI捜査官で、被告はおとり捜査にかかる形で2015年12月に逮捕されました。
被告は中国の国家衛生計画生育委員会に利益をもたらすため、IBMのソースコードをコピーして所有していたとのこと。
被告は最大で禁錮15年の経済スパイ3件と、最大で禁錮10年の企業秘密窃盗3件の罪に問われていましたが、
2017年5月19日(金)に、IBMからソースコードを盗んだことを認めました。
この件について弁護を担当しているLeanne Marek弁護士、およびIBMはコメントを断っているとのこと。判決は2017年10月13日(金)に下される予定です。
ちなみに、この種の産業スパイ・経済スパイ事件が多発していることから、アメリカと中国は2015年9月にサイバースペースで経済スパイを行わないことに同意しています。
中国のために機密情報を盗んだスパイ容疑の元IBM従業員が罪を認める
http://gigazine.net/news/20170522-ex-ibm-worker-plead-guilty/