4/15(月) 17:00配信

夕刊フジ
水原一平容疑者

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)が、同選手の口座から不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳の水原一平容疑者(39)から、違法賭博疑惑発覚後に、「胴元側へ借金を肩代わりして送金したことにしてほしい」と偽装を依頼されたが、拒否していたとニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が14日までに伝えた。

【画像】米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した水原容疑者のスケッチ

水原容疑者は当初、スポーツ専門局ESPNの取材に、大谷が借金の肩代わりに応じたと主張。ソウルで現地20日に行われた今季開幕戦後、大谷も含めたチームメートの前でも同様の説明をしたとされる。

同紙によると、大谷は開幕戦後、水原容疑者の英語での説明を完全には理解できなかったが疑念を持ち、宿泊先のフェアモントアンバサダーホテルに戻った後、地下にある会議室で2人で話し合った。その際に同容疑者から賭博の借金があり、お金を盗んでいたことを打ち明けられて、「借金の肩代わりをして送金したことにしてほしい」と頼まれたが、断って代理人のバレロ氏を呼んだ。その後、危機管理担当通訳のヒルツィク氏、新しい通訳、水原容疑者の妻も参加して話し合われ、大谷が被害者であるとの声明が発表された。

ホテルでの会談後、ドジャースは水原容疑者を即刻解雇し、同容疑者はすぐに韓国からロサンゼルスに戻る飛行機に搭乗。国土安全保障当局者が空港で出迎えた。水原容疑者はここでは取り調べに応じることを拒否したが、捜査員が携帯電話を調べることに同意する書面に署名した。

不正送金に使われた大谷の口座は、2018年当時にアリゾナ州の銀行で開設され、開設の手続きを水原容疑者が手伝った。この口座は大谷の給料口座に使われていたが、その後3年間、大谷は一度もログインしておらず、残高は積み上がっていた。大谷は他にスポンサー収入などが入金される複数の口座を持っているという。

大谷は13日(日本時間14日)、本拠地ドジャースタジアムでのパドレス戦に「2番・DH」で出場。相手先発はダルビッシュ有投手(37)。大谷は松井秀喜氏(ヤンキースなど)の持つ日本人メジャーリーガー最多本塁打記録の通算175本に並んでいる。

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