紳助ヤクザ、宮迫カネ、松本人志オンナ…実写版「吉本新喜劇」をあなたは笑えるか 元経済誌編集長「上場企業ならすでにアウト」「文春は手加減なくやる」

2/4(日) 9:10
MINKABU

 混迷極めるお笑いコンビダウンタウン・松本人志氏を巡る週刊誌報道問題。松本氏側は週刊誌に対して訴訟を起こした。今後一体どういう結末を迎えるのだろうか。元経済誌プレジデントの編集長で作家の小倉健一氏が問題の難しさを語るーー。

松本人志氏を巡って事態はややこしい方向に向かっている
 お笑い芸人の松本人志氏を巡って事態はややこしい方向に向かっている。誰もが善悪で問題を語りたいせいなのか、全員がまともなことを言いあっているのに、それぞれの立ち位置が違うせいで何も片付いていない。

 #metoo運動 の流れの人、弱いと思しき人の側にとりあえず付きたい人。松本人志が好きな人、応援したい人、松本人志が嫌いな人、公的な立場から話をする人、そして週刊文春が好きな人と、週刊文春が嫌いな人。さまざまだ。

 吉本興業の近代化の歴史から考えると、この松本人志氏を巡る問題は、必然とも思えるような出来事に感じる。それがどういうことなのかを今回述べたい。

アンミカのど正論がど正論すぎる
 まず、女性の側に立っている人の言い分を紹介してみよう。タレントのアンミカ氏だ。2月1日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」において「一般論として最近よく思うのは『今さら何年もたって、なぜ(告発)?』という声を良く聞くんですよ。私は同じ女性として今回のことは置いておいて、魂の殺人と言われる性加害に対して、もし、身近にそういう人だったら、数年たって声を出した人に、そういうことが言えるか? その時、NOと言えなかったとか、勇気を出すまでに時間がかかった自分を責めるってこともあったりすると思うし、やっと声が出せるってこともあると思う。今回のこともそうですけど、何年たっていようが(今さらと責めるのは)セカンドレイプになるのでやめていただきたいと思う」と発言している。

 全くもってその通りとしかいいようがない正論である。しかし、この正論の反対側にも正論があることにお気づきだろうか。

6年間ハリウッドの仕事をキャンセルされても無罪を勝ち取ったスペイシー
 世の中には「時効」というものがある。犯人にとって逃げ得ともいえる時効が存在しているのは、一般に、時の経過により刑罰による応報・威嚇(いかく)・改善の必要が弱まること、証拠が散逸し、事実の発見が困難になることなどが挙げられる。つまり、松本人志氏にとって身の潔白を証明しようにも、時間が経ちすぎていて大変な困難があるということだ。

 かつてハリウッドスターだったケビン・スペイシーは、キャリアの絶頂だった2017年に、3人の男性から、スペイシーが自分たちの股間を積極的につかんだと告発された。彼らはスペイシーを “下劣 “で “ヌルヌルした蛇のような “捕食者と非難した。さらに俳優志望という4人目の告発者は、スペイシーのロンドンのアパートで眠ったり気を失ったりした後、彼にオーラルセックスをされて目が覚めたと語った。

 スペイシーは、複数の性的暴行罪と、同意なしに人に挿入的性行為をさせた罪1つを含む9つの罪に問われていたが、2023年に「無罪」の評決が出た。無罪判決を聞いたスペイシーは涙を流して喜んだが、この判決が出るまでの6年間、彼はハリウッドからすべての仕事をキャンセルされ、「無職」であった。

 次に、週刊文春だ。彼らの松本人志氏についての報道を金儲けでやっていると言う人がいると思うが、私もその通りだと思う。文春は金儲けでやっている。そして、この記事を書く私も、この文章を書いてお金をもらって生きている。金儲けと言われればその通りだと思う。強いて言うなら、そこに志はあるかということだ。


※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/3a22f610d95667d5c60bfb9314355844e813196a&preview=auto