シャンソンの名曲「愛の讃歌」の訳詞や、昭和期に活躍した歌手・岸洋子の代表曲「夜明けのうた」などの歌詞を手がけ、平成25年に亡くなった作詞家の岩谷時子。その名を冠した「第12回岩谷時子賞」の授賞式が、先月末に行われた。

 大手紙芸能デスクが言う。

「最高賞の岩谷時子賞に選ばれたのは、俳優の市村正親(74)でした。音楽・演劇の向上や発展に貢献した人に贈られる栄誉で、過去には加山雄三(86)、坂東玉三郎(73)、松任谷由実(69)といった大物たちが受賞者に名を連ねています」

 市村は長年にわたって岩谷が訳詞を担ったミュージカル「ミス・サイゴン」など、多くの“岩谷作品”に出演してきた。普段から彼女を“お時さん”と呼ぶ親しい間柄でもあったという。

「今年は市村が劇団四季に入団し、俳優デビューを飾って50周年。大きな節目の年に届いた朗報に、本人は“50周年でいいご褒美をもらいました。来年もこの賞を励みに、死ぬまで頑張っていきたい”というあいさつで応えた。それは、生涯現役を宣言する決意表明にも聞こえましたよ」

二人の息子への思い

 市村はそのあいさつの場で、令和3年に離婚した篠原涼子(50)との間にもうけた二人の息子にも言及した。

「市村は離婚後、二人の親権を持って三人で暮らしています。昨年、長男の市村優汰(15)は父親と同じホリプロに所属することを決め、同じ道を進み始めたばかり。市村は目を細めながら“パパ元気だな、親父やるな、というのは見せなきゃいけないというのも励みになる”と、笑顔で語っていましたね」

 昭和24年生まれの市村は来年1月に75歳の誕生日を迎える。それでも3月には大竹しのぶ(66)と共演するミュージカル「スウィーニー・トッド」の主演が予定されるなど、衰えを感じさせない活躍ぶりを見せている。そんな市村とは対照的に、明るい話題と無縁なのが元妻の篠原だ。

秋ドラマでワースト1という不名誉

 ベテラン放送記者の解説。

「今年10月、テレビ東京系で山崎育三郎(37)とダブル主演するドラマ『ハイエナ』がスタートしましたが、まったく視聴率が振るいません。彼女が演じるのはハイエナと呼ばれるクセの強いアウトローな弁護士。自立した女性や姐御肌の演技には定評がある篠原だけに、局側は期待を寄せていましたが、視聴率は初回から3.9%とつまずき、以降も2%台と低迷。秋ドラマではワースト1という不名誉な状態です」

 篠原はこれまで、刑事モノの「アンフェア」をはじめ、「ハケンの品格」「ラスト・ シンデレラ」など人気作に主演してきた。平均視聴率は軒並み15〜20%を記録し、“視聴率女王”と呼ばれた時期もあったはず。

「市村との離婚が取り沙汰された令和2年放送の『ハケンの品格』の第2シリーズも、平均視聴率は12.7%と好調をキープしていました。それがわずか3年でここまで数字を落としたのは、篠原が勝手な理由で家庭を飛び出した、市村との離婚劇の影響が尾を引いているからでしょう」

 篠原は平成17年、以前に舞台「ハムレット」で共演した市村と結婚。24歳差という親子ほどの“年の差婚”として話題を集めた。

「離婚について市村は何も語っていませんが、直接の原因は篠原の14歳年下の韓国俳優との不倫がきっかけというのが定説です」

 栄誉と賞金300万円を手にした市村は公私ともに順調。それとは表裏をなすように、篠原には無情な黄色信号がともっている。

https://www.dailyshincho.jp/article/2023/12171057/