サンスポ
2023/12/14 20:00
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ロック歌手、矢沢永吉(74)が14日、前人未到の通算150回目となる東京・日本武道館公演を行った。

「たまんねーよ、たまんねーよ。150回目の武道館へ、ようこそいらっしゃい。昨年50周年で今回150回目も迎えられて男として最高だよ、ホンマ」

矢沢がそう呼びかけると、3階席まで超満員の1万4000人が総立ちで歓声を上げる。

1977年8月26日に日本人ロック歌手として初めて武道館のステージに立って47年。「さまよい」を皮切りに、「アリよさらば」「ROCKIN,MY HEART」などヒット曲を畳み掛けた。当時と変わらぬド派手なマイクパフォーマンスを見せるなど、エネルギッシュに暴れまくり、白いYシャツは汗でびっしょりだ。

「永ちゃん、74歳マジですか? 周りの74歳は間違いなく本物のじーちゃんです」など、ファンからのメールを紹介するユーモアあふれるトークでも沸かした。

ロックバンド、キャロル時代の「憎いあの娘」「カモン・ベイビー」など懐かしいナンバーも聴かせ、アンコールではお約束の「止まらないHa~Ha」を熱唱。カクテル光線が会場を縦横無尽に駆け抜ける中、歌声に合わせて1万5000人が一斉にタオルを宙に放り投げるパフォーマンスで大団円を迎えた。

80歳のミック・ジャガーや81歳のポール・マッカートニーには負けられない。2時間21曲を嵐のごとく駆け抜けた矢沢の熱い視線は、すでに200回目を見据えていた。