"ネグレイラ事件"の予審判事がバルセロナの行為を収賄罪にあたるとの決定を下したとスペイン各紙が28日一斉に報じた。

 ネグレイラ事件はバルセロナが長年に渡り、スペインサッカー連盟の審判技術委員会の副会長を務めたホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏の所有する企業「DASNIL95 SL」に、コンサルタント料として多額の金銭を支払っていたことが問題となったもの。ネグレイラ氏はかつてスペイン1部リーグで13シーズン主審を務めた人物のため、多くのクラブに審判買収に対して何らかの疑惑を持たれていた。



 ネグレイラ事件の予審を担当するホアキン・アギーレ判事は今回、バルセロナが公職または公権力の地位にある人物に対して700万ユーロ(約10億8500万円)以上を支払ったと見なし、収賄罪を認める決定を下したとのことだ。さらにジョゼップ・マリア・バルトメウ氏とサンドロ・ロセル氏のバルセロナ元会長、ホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏とその息子も同じ罪にあたると判断している。またスペインサッカー連盟と審判技術委員会の施設が治安警察に家宅捜索を受けていた。

 スペイン紙ムンド・デポルティボは今後の司法手続きに関して、陪審法に基づいて処理される予定だと伝えている。(高橋智行通信員)

https://news.yahoo.co.jp/articles/67a1148e016dc1c928445ab752a5862ad941a0a9