大阪桐蔭の今秋ドラフト上位候補左腕・前田悠伍(3年)が20日、同校で開かれたU18W杯の優勝報告会で、プロ志望届を提出したことを明らかにした。

 日本代表のユニホームに金メダルを下げた左腕は、吹奏楽部の演奏に迎えられ入場。全校生徒の前であいさつし、「昨日、プロ志望届を提出しました。次の目標は、プロ野球を代表するようなピッチャーになり、もう一度日の丸を背負って世界一を取ることです」と宣言した。

 大会では、日本代表のエースとして米国、韓国、台湾の3試合で先発し、16回2/3を1失点で防御率0・54をマーク。最後の夏は大阪大会決勝で履正社に敗れ、聖地に届かなかったが、国際大会で「世代最強左腕」の力を改めて示した。西谷浩一監督も「テレビで見る前田は、親になったような気持ちでドキドキしながら見ていたのですが、その必要がないくらいしっかり投げてくれた。1年生からチームを背負って投げてくれて、最後の夏まで堂々と頑張ってくれて、野球部の歴史に大きな功績を残してくれた選手」と称えた。

 報告会後、取材に対応した前田は「びっくりしました。ビデオもあって、小学校の映像とか、(昨夏の準々決勝で敗れた)下関国際戦や大阪大会の映像も混ぜて作ってくれていたので、小学校からここまでも早かったなとか、いろいろなことが思い浮かびました」と驚いた様子で振り返り、10月26日のドラフト会議に向け「もちろん、1位(指名)で行きたいという気持ちもありますし、ずっと子供の頃からプロ野球選手になるっていうのを目標にしてやってきていたので、1か月あまりしかないんですけど、その期間を大切にして、一日一日を実りあるものにして、ベストな状態で入れたらいいなと思います」と意気込んだ。

報知新聞社

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