アスレチックスの藤浪晋太郎投手(29)が20日(日本時間21日)、オリオールズにトレード移籍することが分かった。

 メジャー移籍1年目の今季は34試合に投げ5勝8敗、防御率8・57。開幕当初は先発ローテーション入りし、制球に苦しみ打ち込まれる場面も目立ったが、救援に配置転向後は徐々に調子は上向いていた。特に制球は劇的な改善を見せ、6月20日のガーディアンズ戦から11試合連続無四球と安定した投球を見せていた。

今季のアスレチックスは27勝71敗、勝率・276とア・リーグ西地区で歴史的な低迷を続け、ポストシーズン進出は絶望的。8月1日(同2日)が期限のトレード市場では「売り手」に回っていた。メジャーではPS進出が危うい状況になればシーズン後にFAになるスター選手をトレードで放出し、見返りに若手有望株を獲得するのが一般的となっている。

 この日、オリオールズはドジャースに8―5で快勝。58勝37敗、勝率・611とし、強豪ひしめくア・リーグ東地区でレイズを抜いて今季初めて首位に立った。オリオールズはプロスペクト(若手有望株)ランキング全体1位の19歳の遊撃手ホリデー筆頭にトップ100人の有望株リストに内野手、外野手、捕手など計8人もランクイン。藤浪との交換要員が現時点では明らかになっていないが、双方の意向が合致したとみられる。

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