[2023年6月16日16時1分]

広島で通算213勝を挙げ、球団初の名球会投手となった北別府学氏が16日午後0時33分、広島市内の病院で亡くなった。65歳だった。

北別府氏は1957年(昭32)7月12日、鹿児島県生まれ。都城農から75年ドラフト1位で広島に入団した。「精密機械」と評された抜群の制球力を武器に、入団3年目の78年から11年連続2桁勝利をマーク。
86年MVP、沢村賞2度、最多勝2度など多くのタイトルを獲得した。92年7月16日中日戦で球団史上初の200勝を達成。20世紀最後の200勝到達となった。94年に現役を引退。通算515試合、213勝141敗5セーブ、防御率3・67。

現役引退後はプロ野球評論家を経て、01~04年までは広島投手コーチを務めた。05年以降は再び評論家活動をしながら、10年から沢村賞の選考委員を務めた。12年に野球殿堂入りした。

20年1月20日に、2年前に成人T細胞白血病と診断されていたことを公表した。同年5月5日、骨髄移植を受けるために入院。22年6月28日には感染症に起因する敗血症を発症、23年2月4日には帯状疱疹に罹患したことをいずれも妻の広美さんがブログで公表した。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202306160000769.html