初代PlayStationを代表するRPGであり、シリーズの中でもひときわ高い人気を誇る『ファイナルファンタジーVII』。1997年1月に発売されて以降、長年にわたって語り続けられており、そのリメイクを望むユーザーも多数いました。

その願いが叶うリメイク化3部作の展開が決定し、まずは『FINAL FANTASY VII REMAKE(ファイナルファンタジーVII リメイク)』(以下、FFVIIリメイク)が2020年4月10日に登場。こちらの作品では、オリジナル版における「ミッドガル脱出」までが描かれました。

そして、この『FFVIIリメイク』に続く続編となる、『FINAL FANTASY VII REBIRTH(ファイナルファンタジーVII リバース)』(以下、FFVIIリバース)の最新トレーラーが6月9日に公開されました。

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『FFVIIリメイク』と『FFVIIリバース』は、オリジナル版を元にしたリメイク作です。しかし、『FFVIIリメイク』の時点でオリジナル版と異なる展開や物語を辿っている面もあり、気になる伏線も多数散りばめられています。

特に大きな違いと言えば、オリジナル版にはいなかった「フィーラー」の存在でしょう。作中では、今のところ「運命の番人」として語られており、決められた流れに収束させるべく干渉しているような振る舞いが見られます。

このフィーラーの登場および干渉を筆頭に、オリジナル版と異なる展開が複数見られるため、「新たな物語へ分岐するのでは?」といった推測がネット上に飛び交っていました。そして今回公開された映像にも、無視できないいくつもの断片が散りばめられていたので、代表的なものをピックアップします。

◆バレットたちが重傷? 死亡? 冒頭から飛び出す衝撃シーン

映像の冒頭から、オリジナル版にはなかった衝撃的なシーンが飛び出しました。それは、ティファやバレット、エアリスなどの面々が担架に乗せられ、運ばれるというもの。いずれも目を閉じ、身動きもしていない状況なので、重傷もしくは死亡しているようにも見えます。

これが実際に起きた物事だとすれば、物語が大きく変わるどころの話ではありません。また、クラウドたちがミッドガルを脱出したシーンも描かれているので、少なくとも本筋では問題なく今後の冒険が続くのでしょう。

では、なぜ重傷を負ったようなシーンがあるのかといえば、“分岐した世界のひとつ”という可能性もあります。『FFVIIリメイク』の時点で、オリジナル版とは“いくらかのズレ”が生じているので、さらにズレた分岐を辿った別の世界があり、その光景を描写したものかもしれません。

また、該当の場面は“神羅による報道映像”だったので、神羅がでっち上げたフェイク映像の可能性もあります。バレットたちは反神羅を掲げる「アバランチ」に属しており、すでに目を付けられていたので、「テロリスト死亡」という分かりやすい結末を捏造したのかもしれません。
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◆「ティファ」に、まさかの別人説が浮上? セフィロスの謎めいた独白

現時点から遡ること5年前、「セフィロス」はティファが住む村を訪れました。この時の出来事が大きなターニングポイントになりましたが、その中でセフィロスがティファを斬るシーンがありました。

その行動自体は、オリジナル版でも行われました。グラフィックの進化により、ティファが斬られる場面がより鮮明に、写実的に描かれただけとも言えます。しかしここで気になるのは、映像と共に紡がれたセフィロスの独白です。

独白は、当時を思い出すような形で「ティファは俺が殺したはずだ」とセフィロスが呟き、「ならば、あれは誰だ?」と疑問を露わとして締めくくられます。こうした自問は、当然オリジナル版にはありません。

これがセフィロスの率直な心境の吐露だった場合、彼ほどの剣士が相手を殺したかどうか見誤るとは思えません。そのため、文字通りの意味で“今いるティファは、本来のティファとは違う可能性”が浮かび上がってきます。

ですが、これはあくまでブラフで、クラウドに誤認させて揺さぶろうとセフィロスが仕掛けた誘導かもしれません。まだどちらもあり得る話ですが、今後注目すべきポイントのひとつとなるでしょう。

続きはソースで(ネタバレ注意)
https://www.inside-games.jp/article/2023/06/10/146477.html