5/17(水) 13:00配信

 巨人の広岡大志内野手(26)とオリックスの鈴木康平投手(29)のトレードが17日、両球団の間で成立したことが分かった。投手陣強化を目指す巨人と内野手強化を目指すオリックスの思惑が合致し、同日中に正式発表される。

 巨人はここまでチーム防御率リーグワーストの4・31。先発、リリーフともに苦しい状況で若手を起用しながら借金「3」の5位、首位阪神と5・5差と踏ん張っている。育成選手だった三上、平内、中川が支配下復帰し、逆襲への戦力が整いつつある中、さらなる投手強化を水面下で模索。先発もリリーフもできる鈴木に白羽の矢が立った。

 鈴木は昨年までK―鈴木の登録名でプレー。19年は1軍で全て先発として19登板で4勝を挙げ、21年にはリリーフとして34登板、防御率3・04の成績を残してリーグ優勝に貢献した。昨年は14登板、登録名を本名に戻した今季はここまで1軍登板なしだが、ファームで力強い球を投げていた。

 広岡は4月29日に1軍昇格し、5試合に「1番・二塁」で出場。5日の中日戦(バンテリンD)では自身初の先頭打者本塁打を放ったが、9試合で打率2割1分4厘、1本塁打、2打点で14日に登録抹消となっていた。オリックスは二塁のレギュラー候補だった太田が左手首の負傷で離脱。ベテランの安達も故障で開幕からファームで調整中で、右の内野手を求めていた。

 今季は育成選手だった選手を9人支配下登録している巨人。3年ぶりのリーグ優勝、11年ぶりの日本一奪回へ、今年初のトレード補強で戦力強化した。

 ◆広岡 大志(ひろおか・たいし)1997年4月9日、大阪市生まれ。26歳。奈良・智弁学園高で2年春夏に甲子園出場。高校の1年先輩が巨人の岡本和真。15年ドラフト2位でヤクルト入団。21年3月に田口麗斗とのトレードでヤクルトから巨人移籍。1軍通算351試合で打率2割7厘、27本塁打、75打点。183センチ、81キロ。右投右打。

 ◆鈴木 康平(すずき・こうへい)1994年1月21日、千葉県生まれ、29歳。千葉明徳高から国際武道大、日立製作所を経て17年ドラフト2位でオリックス入り。同じ読みの鈴木昂平内野手がいたため、こだわりのある三振の意味も込め、「K―鈴木」の登録名でプレーし、昨年から登録名を本名に戻した。1軍通算79登板で5勝9敗2セーブ、防御率4・86。186センチ、92キロ。右投右打。

報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/4df3b079b0bfc85f352c92af8b54ebe038538bd7