性加害報道に滝沢秀明の新事務所設立…激動のジャニーズ事務所がアイドル志願者に与える影響


2017年、政治問題関連で多く使われ「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれたのが「忖度」だった。
その意味は「推し量って相手に配慮すること」である。

今ではさまざまな場面で使われるようになった言葉だが、最近もジャニーズ事務所に対する忖度がしきりに喧伝されている。

4月30日放送の「まつもtoなかい」(フジテレビ系)でも垣間見られた。初回ゲストは香取慎吾。番組司会の中居正広と香取の共演は実に6年ぶりだった。SMAP解散後、メンバー5人はそれぞれの道を選択。
個々で活動していながら番組での共演はなかった。久しぶりの再会。松本人志が2人の中和剤的な役割を果たし進行した。

他のメンバーの話題になると香取と共に新事務所で活動している草g剛・稲垣吾郎に触れ、中居はメールのやりとりをしていることを明かした。
次は木村拓哉?と思いきや、木村の話は一切出なかった。ファンならずとも肩透かしにあった。翌日のスポーツ紙も中居と香取の再会を扱うなか木村の話は完全スルー。

「木村だけがジャニーズに残留したことで生まれたといわれている確執を推し量ってのフジの“忖度”とみられても仕方ない」(芸能関係者)

放送1週間後には草g・稲垣がABEMAで番組を見た感想を「よかったよ」とコメント。長きにわたり苦楽を共にした仲間。ごく自然な感情だろう。


対外的な対応でもジャニーズ事務所に耳目が集まる。英国BBCの故・ジャニー喜多川氏の「性加害」報道によるところが大きい。
最近はクライアントに対してジャニーズは「私たちは本件につき、問題がなかったなどと考えているわけではございません」と文書を送ったといわれ所属タレントについても社内調査をすると報じられている。

調査結果が出る前に、一連の報道でダメージを受けたのが事務所の体質。真っ先に影響されそうなのがアイドル志望者たちだ。

「これまでアイドル志望者はジャニーズと決まっていた。他に選択肢もなかったが、退所者が続出する事務所事情も含め、今後は志望者も事務所を慎重に選ぶ時代になるのでは」(芸能関係者)


■滝沢秀明の新事務所も選択肢に

期せずして退所した滝沢秀明が3月に新事務所「TOBE」を設立。「新しい世界を舞台に活躍する、次の才能を探しています」と広く新人を募集。退所組の山下智久や、5月2日で退所した元V6の三宅健らも合流するのではないかともいわれている。

「退所者といきなり組むのはジャニーズと軋轢を生みかねない。最初はジャニー氏から伝授されたアイドル育成法と滝沢色を加えた舞台演出をすると思われている」(同前)

TOBEも新たな選択先事務所候補になる。さらに、小栗旬が所属している「トライストーン」の社長に夏ごろ就任。俳優と社長の二刀流でやっていくことが発表された。坂口健太郎、赤楚衛二ら俳優専科の事務所。志望者にとって小栗が代表になる事務所は滝沢と並び魅力的に映るはずだ。

アイドルは女性人気を獲得して俳優になるが、最終的に俳優を目指すなら、アイドル経由よりも、小栗社長の事務所で最初から俳優修業を志望する人は多くなると思われる。

夏休みになる季節は他の多くの事務所もオーディションが活発化する。果たして、志望者にどんな変化が出てくるのか。


https://news.yahoo.co.jp/articles/6392a01d2aa8d89c17d764dfe8881d2ea715d827