明治安田生命J1リーグ第10節・横浜―名古屋戦(日産スタジアム)で、山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審の3名が担当した。女性トリオの審判員が担当するのはJリーグ史上初めてとなった。

 山下主審は試合中、判定に異議を唱える選手に詰め寄られるシーンもあったが、冷静にジャッジした。1―1で引き分けた試合後、日本サッカー協会を通じ、それぞれがコメントを発表した。

 ▼山下良美主審

「本日、明治安田生命J1リーグのフィールドに3人で立つことができたことを、心より感謝いたします」

 ▼坊薗真琴副審

「このような機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。Jリーグが持つあらゆる可能性がさらに広がることを願っております」

 ▼手代木直美副審

「このような機会をいただけたことを光栄に思います。全ての方から信頼をしていただけるよう今後も努力し、技術を向上させていきます」

 また、名古屋の長谷川健太監督と横浜のケビン・マスカット監督もそれぞれ言及した。長谷川監督は「非常にいいことだと思う。選手はだいぶストレスを抱えていた部分はあった。これがスタート。山下さんは経験を積んでいるが、副審は初めて。時代だなと思って見ていた」とコメント。マスカット監督は「男性だろうが女性の区別はしない。レフェリーはレフェリー。どちらでも問題はない。それを踏まえてレフェリングに対するパフォーマンスがどうだったかは見ない。コントロールできている部分もありますし、先週はどうだった、今日はこうだった、来週がどうなるかは誰がやってもあると思う。今日に関してはしっかりやってくれたと思う」とコメントした。

 また、同点ゴールを決めた横浜の主将・喜田拓也は「非常に堂々とレフェリングしてもらったと思う。コミュニケーションもしっかり取れた。そういう人たちが増えれば素晴らしいこと。一緒に試合をつくれてよかった」と話した。

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