2023年04月29日 14:08 バスケット
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 西の第7シードとしてポストシーズンに突入したレイカーズは29日、地元ロサンゼルス(カリフォルニア州)で第2シードのグリズリーズを125―85(前半59―42)で下して4勝2敗。このシリーズのホーム最終戦で白星を挙げ、ファイナルを制した2020年以来、3年ぶりに西地区準決勝に駒を進めた。

 準決勝シリーズでのレイカーズの相手は3勝3敗となっている第3シードのキングスと第6シードで昨季王者のウォリアーズの勝者。キングスに対しては今季1勝3敗。ウォリアーズに対しては今季3勝1敗となっている。

 1回戦が5試合制から7試合制になった2003年以降、第7シードが第2シードを倒したのは2010年のスパーズ(マーベリクスに4勝2敗)以来、現行方式では2チーム目。前日にセルティクスに2勝4敗で敗れた東の第7シードのホークスを含め、過去41回で1回しか実現していない“狭き門”をレイカーズはくぐり抜けた。この間、レイカーズは第7シードとして4回、プレーオフに臨んでいたが勝者となったのは初めて。22分の出場で6得点と4リバウンドだった八村塁(25)は、NBAプレーオフでのシリーズ制覇を経験する初めての日本人選手となった。

 ディアンジェロ・ラッセル(27)が5本の3点シュートを決めてチーム最多の31得点をマークすれば、アンソニー・デービス(30)は16得点、14リバウンド、5ブロックショット、、レブロン・ジェームズ(38)も22得点を記録するなど先発のベテラン陣が奮起。チームのフィールドゴール(FG)成功率は53・8%で、30・2%だったグリズリーズに得点同様に大差をつけた。

 八村は19―11で迎えた第1Q6分48秒からコートに登場。このクオーターの残り48秒、左サイドからバックドアターンを織り交ぜたドリブルでインサイドを突いて右手でダンクを決めた。第2Q4分41秒にはグリズリーズのデズモンド・ベイン(24)が試みたレイアップをクリーンにはたき落とし、このシリーズ初のブロックショットも記録。前半では6得点をマークした。

 後半は無得点に終わり、この試合で放った2本の3点シュートは決まらず、プレーオフではウィザーズ時代を含めて11戦目で初めて成功なしに終わったものの、出場時間帯のチームスコアはプラス11。今シリーズでの6戦では平均14・5得点(今季は11・2)、4・7リバウンド(同4・5)で、3点シュートの成功率は52・8%(同31・0%)となった。

 グリズリーズではベインの15得点が最多。今季の最優秀ディフェンス賞を受賞したジャーレン・ジャクソンJR(23)は14得点、ジャー・モラント(23)は10得点にとどまった。第2戦終了後に「彼はもう年を取った。怒らせるのが自分の役目」とジェームズを酷評して挑発していたディロン・ブルックス(27)は10得点。ジェームズはこれに対して冷静に対処してブルックスの挑戦?を退けた。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場5分12秒=2得点)
(1)11分12秒・左サイドからバックドア・ターンのドリブルを織り交ぜてドライブ。右手でダンク=○(アシスト・リーブス)
 ▼第2Q(出場8分16秒=4得点)
(2)4分23秒・右コーナーから3点シュート=×
(3)5分9秒・正面からジャンプシュート=○(アシスト・ラッセル)
(4)5分49秒・反転速攻からジェームズのパスを受けて両手でダンク=○(アシスト・ジェームズ)
 ▼第3Q(出場5分31秒=シュート機会なし)
 ▼第4Q(出場
(5)1分29秒・右サイドから3点シュート=×