4/11(火) 19:46配信 デイリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/e196dd80177eebbb3ae57c3e1f47fd201eb92d16

 将棋の第8期叡王戦五番勝負第1局が11日、東京都千代田区の神田明神で指され、藤井聡太叡王(20=竜王・王位・棋王・王将・棋聖との六冠)が菅井竜也八段(30)に147手で勝利。叡王3連覇、今年の八冠達成を目指して負けられない戦いが続く藤井叡王が、幸先良く先勝を飾った。

 振り駒で先手番をひいた藤井叡王。自玉を堅く囲い、三間飛車に振った菅井八段の攻めを受け止める展開で、一度も相手にリードをさせず完勝。「仕かける形を作るのが難しかった。序中盤は苦心したところが多かったけど、終盤は攻めを受け止める形になって、指しやすくなったかなと思います」と振り返った。

 持ち時間9時間の名人戦との、Wタイトル戦の影響か、持ち時間4時間を早々に使い切った。1時間近く残した菅井八段に対し、長時間1分将棋で戦ったことは、「時間配分も含めて、より良くできるように頑張りたいと思います」と反省点に挙げた。一方で、初めての振り飛車党とのタイトル戦には、「タイトル戦以外でも、対抗型(対振り飛車)の将棋を指しているので、何か違ったことはないです」と特に問題はなかったことを強調した。

 第2局は23日、愛知県の「名古屋東急ホテル」で指される。名人戦第2局も27、28日に控え、週1ペースでタイトル戦を戦っていく。