囲碁の仲邑菫三段(13)は6日、東京都千代田区の日本棋院で打たれた第26期ドコモ杯女流棋聖戦3番勝負の第3局で上野愛咲美女流棋聖(21)を破り、対戦成績2勝1敗とし、最年少の13歳11カ月、中学生で初めてタイトルを獲得した。

 これまでの記録は2014年、藤沢里菜女流本因坊(24)が女性棋戦の会津中央病院杯を制した15歳9カ月。男女混合棋戦での最も若いタイトル獲得は05年、井山裕太三冠(33)の阿含・桐山杯で16歳4カ月。

 仲邑新女流棋聖は大阪府出身の中学2年生。父はプロ棋士の信也九段(49)。3歳で囲碁を始め、囲碁強国の韓国でも修業した。日本棋院が世界戦での巻き返しを期して設けた「英才特別採用」の第1号棋士として19年、当時最年少の10歳0カ月でプロ入り。22年には第33期女流名人戦の3番勝負に進み、13歳1カ月で初のタイトル戦を経験した。スケールの大きな棋風で、正確な読みに裏付けされた鋭い仕掛けが武器。高い形勢判断力も併せ持つ。

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