スポニチannex 2/6(月) 8:00

【プロ野球キャンプの記者仕事 6日目】
 シーズンを通して記者の財産は記事に必要な「ネタ」。選手が何を考えてどんなトレーニングをして、誰と会って何を得たのか。先輩記者には「キャンプ中にどれだけネタを仕込むかで1年が天国になるか地獄になるかが決まる」と教えられた。

 昼間の練習中は選手も時間がない。夜がチャンスだ。積極的に食事に誘う。お酒が入れば本音も聞ける。

 プロ野球の世界で選手同士はほぼ割り勘をしない。後輩が1億円プレーヤーでも年上がおごるのが慣習だ。

 これは記者と選手の間でも同じだから困る。相手が億単位で年俸をもらっていても年下なら基本はおごる。有名選手なら居酒屋というわけにもいかない。「年俸何倍増!」とか昨年末にこの選手の景気のいい記事を書いたっけな。そんなことを思い出しながら高級焼き肉店の個室で薄い財布をポケットから取り出す切なさよ。(K)

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