第101回全国高校サッカー選手権大会決勝が9日に行われ、岡山学芸館(岡山)と東山(京都)が対戦した。

 今大会の決勝は、どちらも初の決勝進出で初優勝を目指すチーム同士の対決となった。立ち上がりから両チームともにロングボールが多くなる慎重な入りとなった試合は、25分に今井拓人が右サイドをドリブルで駆け上がりグラウンダーで折り返すと、戻りながら対応した新谷陸斗がこれをクリアし切れず、ボールはそのままゴールの中へ。思わぬ形で岡山学芸館が先制に成功した。

 追いかける東山は44分、左サイド高い位置で仕掛けた北村圭司朗がマイナス方向に落とすと、駆け上がった真田蓮司がペナルティアーク付近から右足ダイレクトシュートを放ち、これがバーに当たりながらネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 後半に入り再び試合を動かしたのは岡山学芸館だった。52分、左サイドをオーバーラップした中尾誉が左足でクロスを上げると、木村匡吾が頭で叩き込み、勝ち越しに成功した。

 69分には東山の清水楓之介が強烈なシュートを放ったものの、ボールはGK平塚仁がセーブ。さらに74分には阪田澪哉がヘディングシュートでゴールに迫ったが、ボールは惜しくもクロスバーに跳ね返され、追いつくことはできなかった。

 すると、84分には右サイドのロングスローからボールが逆サイドへとこぼれると、待っていた木村が右足ボレーで合わせ、岡山学芸館はリードを2点に広げた。

 試合はこのまま終了。勝利した岡山学芸館が岡山県勢初の選手権制覇を成し遂げた。

【スコア】
岡山学芸館 3−1 東山

【得点者】
1−0 25分 オウンゴール/新谷陸斗(岡山学芸館)
1−1 44分 真田蓮司(東山)
2−1 52分 木村匡吾(岡山学芸館)
3−1 84分 木村匡吾(岡山学芸館)

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