自分に自信がない人は、自己肯定感を上げるためにどうすればいいのか。ひろゆき氏は「小学生や過去の自分など、絶対に勝てる相手を見つけて、成功体験を増やすことがコツ。勝てるカードが一つもないときにもできることはあります」という――。

■「1年前の自分」なら誰でも勝てる

 ときどき「自己肯定感が低いので、高くするにはどうすればいいですか?」という悩みを聞くことがあります。書店にもこうしたテーマの本が並んでいるので、悩んでいる人は少なくないのでしょう。

 では自己肯定感を上げるには、どうしたらいいのでしょうか。

 自己肯定感が低い人って、おそらくいままでに何かで勝った経験が少ないと思うんです。なので、そういう人には、自分が勝てるジャンルで、勝てる相手を探すことをおすすめします。

 手っとり早いのは、将棋やオセロのゲームで、初級とかいちばん弱いレベルで勝ちまくるという方法です。ただ、ゲームでもある程度の実力がないと勝てなかったりします。

 では、そういう人は誰になら勝てるのか? 

 じつは、誰でも勝てる相手がいます。

 それは「過去の自分」です。

 たとえば、絵を描くのが楽しいという人なら、毎日描き続けていれば、1年前の絵と比べてうまくなっているはずですよね。なので、1年前の自分が相手なら勝つことができるんです。楽器でも運動でもいいので、楽しみながら上達できるような趣味を持つことなら、誰にでもできると思います。

■勝てない場所で戦うな

 では、過去の自分に勝てるものが一つも見つからない人は、どうすればいいのでしょうか。もし、そういう人がいたら、いっそのこと「小学生にマウンティング」してみたらどうでしょう。

 たとえば、小学生がソシャゲで「こんなキャラをゲットしたんだぜ」とか自慢しているところに、超レアなキャラを持って行って見せたら、きっと尊敬されますよね。

 大人なら1万円ほど課金すれば、小学生が持っているキャラには絶対に勝てるでしょう。偏差値50の学力の人が、偏差値45の大学に行けば賢い部類に入れるのと同じことです。

 小学生や偏差値を例に挙げましたが、要は、自分が勝てる場所で戦えばいいんです。

■負ける場所では極力戦わない。

 最近ではすっかり論破のイメージを持たれている僕にも、当然、“勝てない場所‟はいくつもあります。

 たとえば、僕はいまでこそ人前で話す機会が増えて、講演会を頼まれることもあるのですが、絶対に引き受けないようにしています。

 僕は人から質問されて答えたり、人の話を聞くのは得意なのですが、じつは一人で話し続けるのは苦手なんです。

 でも、僕はつねに自分が得意な分野でしか戦わないようにしているので、勝率が高く見えたりするんです。

 なので、あなたが、仕事でほかの人より得意な作業があれば、それだけをやるようにして、ほかの仕事は「苦手なので」と極力やらなくて済むようにするのもアリだと思います。

 それに引け目を感じる必要はありません。誰にだって得意・不得意はありますし、不得意な作業ができないのは当たり前のことですから。

 人間は、人生のうちで何かしら成果を上げたことがあると、自信を持てるようになります。なので、自分が勝てる場所を見つけて、成功体験を増やしていくと、少しずつでも自信はついていくものです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/54e69f4cc78dd785c6ac1125c2a5fcca9cf91f05