巨人の菅野智之投手(33)が8日、プロ11年目となる2023年への決意を示した。リーグ4位に終わったシーズン終了後、来季の優勝、日本一を最大の目標に掲げてトレーニングを行ってきたエースは、昨年取得していた海外FA権を行使せず残留。「もちろん来季もジャイアンツの一員としてセ・リーグ優勝、日本一を勝ち取ることしか考えていません」とコメントした。

 プロ10年目の今季は23登板で10勝7敗、防御率3・12。7月下旬に新型コロナ陽性判定を受けて約1か月1軍登板から離れたが、復帰後は6登板連続でクオリティースタート(QS=6回以上自責点3以下)クリア。8月以降は8登板、防御率2・36と抜群の安定感でチームを引っ張り、来季につながる収穫があった。

 毎年、進化を続ける中で今季は与四球の少なさが特に光った。147イニングで26四球。9イニングあたりの平均与四球数は1・59で、菅野にとって16年の1・28、沢村賞に輝いた17年の1・49に次ぐ3番目の少なさだった。技術面の向上だけでなく後輩に積極的に助言。史上初、同一チームでシーズン8人のプロ初勝利投手誕生の裏には大黒柱の菅野の存在があった。

 巨人は来季に向けて10月の秋季練習から新体制で始動している。「チーム、個人ともに、もっと高みを目指して進んでいきたいです」。自身初、球団としては12年以来11年ぶりの日本一へ、開幕からフル回転する準備を進めていく。

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