J-CASTニュース 11/2(水) 17:12

 お金を稼ごうと過去に第三者のアカウントのランク上げを代行していたとして、人気プロeスポーツチーム「PULVEREX(パルブレックス)」は2022年11月2日、所属選手の処分を公式サイトなどで発表した。

 処分されたのは、バトルロイヤルシューティングゲーム「Apex Legends」の部門に9月15日に加入したShunMi選手(21)だ。

■知人から、「APEXでお金を稼ぐことができる」と勧誘を受け

 発表によると、ShunMi選手は、プロになる前の20年4月ごろ、ゲーム内で知り合った知人から、「APEXでお金を稼ぐことができる」と勧誘を受けた。当時、大学に通いながら生活費を稼ぐためにアルバイトをしており、ゲームのプレイでお金が稼げるのであればありがたいと思い、同年7月ごろまで、ランク上げ代行の募集や斡旋を行う知人から、依頼者のアカウント情報を受け取り、度々代行を行うようになった。

 その後、競技シーンに近いコミュニティに所属して、代行行為が規約違反に当たると知ったため、それを最後に、依頼を受けることを止めたという。

 発覚のきっかけは、ShunMi選手の加入発表後の10月15日に、公式サイトの問い合わせフォームに、「ShunMiが過去に代行を行っていた」といった匿名の通報があったことだとした。

 パルブレックスでは、通報内容を精査し、本人への聞き取り調査などを行い、知人2人にもヒアリングした。その結果、ShunMi選手は、過去の代行行為を認めて謝罪した。理由について、当時はプロ選手という存在を知らず、自身がプロになるとも想定していなかったことや、規約の内容やその違反に対する認識も甘かったと説明したという。

 ShunMi選手の過去の代行行為について、パルブレックスでは、次のような見方をした。

基本報酬を3か月間20%カットし、出場大会の獲得賞金を全額カット
「APEX内で実力を示す『ランク』システムを不正にゆがめるものであり、容易に許容できるものではありません。しかしながら、当該代行行為は、ShunMi選手がプロ選手として活動する以前の事案であり、第三者を含むヒアリング及び調査の結果、関与していた期間が限定的であり、また、代行行為の仲介を行う知人からの紹介を受けて行われたものであることから、今後同種の規約違反行為が再発する具体的なおそれはなく、選手契約の解除事由には該当しないと判断しました」

こうした判断から、チームが出場予定の「ALGS split1」については、大会運営チームとも協議した結果、ShunMi選手を含めた3選手の登録枠で出場することにしたとしながらも、次のような処分を明らかにした。

「当チームに所属するにあたり、過去の規約違反行為を明らかにせず、選手契約の締結に至ったこと、これによって当チームのみならずShunMi選手が所属するAPEXコミュニティ全体の信頼を損なわせかねないものであること、ShunMi選手がAPEXの競技シーンを牽引し模範を示すべき存在であることを踏まえて、当チーム所属前の行為とはいえ厳重に対処すべきと判断し、当チームからの厳重注意、及び、処分として、3か月の間基本報酬を20%カットするとともに、ALGS split1については、ShunMi選手が受け取るべき獲得賞金の全額をカットすることといたしました」

一方で、パルブレックスでは、チームとしても大変責任を感じているとしており、次のように謝罪の意を示した。

※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/8d771d1906cb4f5997bbb9f620d4474c727ce66c&preview=auto
ShunMi選手のツイッター
https://i.imgur.com/i1N596V.jpg