昨年12月18日に急逝した女優の神田沙也加(享年35)。亡くなる直前、友人歌手にアイドルグループ加入を相談していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

「週刊文春」昨年12月30日・1月6日号などで報じたように、沙也加は生前、壮絶な心の葛藤を抱えてきた。母・松田聖子とは長年にわたって“絶縁状態”で、恋人だった俳優のAから受けた度重なる暴言にも苦しんでいたとされる。

「聖子は当初予定していた紅白歌合戦への出場を見送りました。Aは沙也加と結婚を前提に交際していたことを認めたものの、心身の不調を理由に引退を表明します」(芸能記者)

 それから9カ月余り。今年9月30日には、追悼アルバム2作が12月14日に同時リリースされることが発表された。ソロデビュー曲やミュージカルカバー曲などが収録されているという。

 そんな沙也加に、アイドルグループ加入に向けた動きがあった。

 沙也加は昨年11月18日の深夜、旧知のシンガーソングライター・大森靖子(せいこ=35)に電話をかけ、自らの秘めた想いを伝えた。

「自分は陰の人間だから天真爛漫なアイドルにはなれないけれども、アイドルグループに入ってみたかった。死んでからやるんだったらいまやろうと思って、私と一緒にアイドルやってくれませんか」

 大森はソロ活動のほか、アイドルグループ「ZOC(現METAMUSE)」のプロデューサー兼メンバーとしても活動してきた。ZOCは、少年院上がりやホームレス経験者ら個性溢れる面々が集まった異色のグループ。結成は2018年で、全ての曲を大森が作詞作曲している。昨年2月には日本武道館での単独公演を成功させた。

 そして、アイドルグループへの加入を願った沙也加は、ZOCの代表曲を歌った音源を大森に送った。その歌声を聴き、大森は「すごくカッコいい」と衝撃を受けたという。

 そこから、大森は沙也加と歌うことを視野に入れ、“ある楽曲”を作り始める。沙也加も舞台稽古の合間を縫って、夢に向かって準備を進めていた。だが、その最中、沙也加は宿泊していた札幌市のホテル高層階から転落し、命を落としたのだった。

 一体、なぜ沙也加は大森に相談したのか。そして、なぜアイドルになりたかったのか――。

 10月12日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および10月13日(木)発売の「週刊文春」では、沙也加と大森とのやり取りの詳細、沙也加が音源を送ったZOCの代表曲の歌詞、沙也加が歌う予定だったという「幻の歌」の中身、準備が進められる中で起きた恋人とのトラブルなどについて報じている。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年10月20日号

https://news.yahoo.co.jp/articles/9e7b954cc9f12bf3a9cb473b247ca79f98931471