https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/10/09/kiji/20221009s00041000399000c.html
2022年10月9日 15:29

 前参院議員でジャーナリストの有田芳生氏(70)が9日までに自身のツイッターを更新。2ちゃんねる創設者で実業家の西村博之(ひろゆき)氏(45)との対談書籍の計画が中止となったことについて自身の思いを伝えた。

 有田氏の事務所は8日、公式ツイッターで「この度のひろゆき氏の辺野古についての発言を受け、出版社から依頼されていた統一教会問題についての対談書籍をお断りすることにいたしました」と発表。沖縄の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動について、ひろゆき氏のツイッターやインターネット番組での発言が物議を醸していることを受け、対談書籍を断ったことを報告した。

 その後、有田氏本人がツイッターを更新し、この問題に言及。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題に長年取り組んでいるだけに「統一教会批判のいい本になったでしょう。残念です」としつつも、「でも沖縄に30代から深く関わってきた僕が、いまの状況で共著を出すと、気持ちの上で沖縄に行くことができなくなります。僕にとってはそれほど沖縄と基地問題、そして沖縄の歴史は重いのです。とても哀しいです」と自身の考えを率直な言葉でつづった。

 ひろゆき氏は今月3日、自身のツイッターに、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れたことを投稿。基地問題を巡り、同地では14年から抗議活動が続いているが、ひろゆき氏は「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」と無人だったという座り込み現場の写真を添付した。この行為はネット上で議論を巻き起こし、脳科学者・茂木健一郎氏は「結果として、この騒動で辺野古の問題に関心が向けられたのではないか」と評価。一方で沖縄県の玉城デニー知事が苦言を呈するなど批判の声も多く上がっている。

 ひろゆき氏は対談書籍計画中止については、自身のツイッターで「4回ぐらいのリモート対談収録は終わっていて、あとは原稿にするだけでした。統一教会にダメージを与える方法の一つだと思ってたので残念です」とコメントしている。