【サッカー日本代表 プレビュー】日本代表は11月から開催されるカタールW杯を前に、最後の合宿としてドイツ遠征を実施。23日にキリンチャレンジカップ2022でアメリカ代表と対戦する。

再来月のW杯開幕まで残すテストマッチは3試合。本大会で戦うドイツやスペイン、コスタリカに対してどういったサッカーをぶつけていくのか。自分たちが目指すサッカーを作り上げる上でも、ここで迎えるアメリカとの試合は大きな意味を持つ一戦となる。

日本は19日から現地デュッセルドルフでトレーニングをスタート。2日目にはさっそくハーフコートのミニゲームが開催されるなど、本番モードでの調整が続いている。
今回、注目すべきはシステムが従来の4-2-3-1に戻る可能性があること。前述のミニゲームでもダブルボランチのシステムが採用されており、その場面ではMF守田英正とMF遠藤航の二人が組んでいた。
アジア最終予選の第4節・オーストラリア戦から4-3-3のシステムで成熟度を高めてきたチームだが、改めてW杯仕様の形を作る時が来たのかもしれない。

この形で鍵を握りそうなのはトップ下に入る選手の攻撃の関わり方だ。そこに入ることが濃厚なのは、フランクフルトで素晴らしいパフォーマンスを見せているMF鎌田大地。
日本トップクラスの攻撃センスとゴール前のクオリティを備える鎌田が、アメリカを相手にどんなパフォーマンスを見せるかは注目したい。
また、守備に追われる展開になった場合には、DF吉田麻也とDF冨安健洋を中心とした最終ラインがどこまで堅固な守備を形成できるかも気にしたいポイントである。

一方、北中米カリブ海予選を3位で突破し、2大会ぶりのW杯出場を決めたアメリカは現在、黄金世代と称されるほど若きタレントの宝庫となっている。
チェルシーで活躍するFWクリスチャン・プリシッチを筆頭に、MFウェストン・マッケイニー(ユベントス)やDFセルジーニョ・デスト(ミラン)、
19歳のMFジョヴァンニ・レイナ(ドルトムント)など欧州のビッグクラブでプレーする選手が多くを占めており、個の能力だけで言えば、日本がW杯で対戦するチームに近いものを持った相手と言っていいだろう。

そんな相手に対し、日本はさまざまなチャレンジをしながら結果と内容を両立させることができるか。多くの“テスト”をする上で意義ある試合に臨む。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e571c913d4622e2780374cb6c53bb92bd6224d5e