現代ビジネス 9/16(金) 7:02

「ちむどんどん」の悲劇

 NHKの朝ドラ「ちむどんどん」が今月いっぱいで終了する。そして10月からは「舞いあがれ!」がスタート。2020年度前期の「エール」から続いたコロナ禍による放送期間の遅れもようやく解消されることになり、めでたしめでたしだ。

 が、あまりおめでたくないのが「ちむどんどん」を襲ったバッシング騒動。ツイッターでは「#ちむどんどん反省会」などのハッシュタグを使うアンチ派の過激な批判行動が目立っている。ドラマの展開に粗探し的なツッコミを入れるだけでなく、脚本家を「認知症」呼ばわりするなど、スタッフや役者への個人攻撃までしているのだ。

 そこに便乗する政治家まで出現。元参院議員の礒崎陽輔氏が、

 「俳優の皆さんは立派に演じられていますが、脚本の論理性が崩壊しています」

 などとツイートした。

 なお、このドラマのファンである筆者は約1ヵ月前に『「ちむどんどん」は迷走する愚作か、異形の傑作か…!? 朝ドラファンを分断する論争に決着を』という記事を書いた。

 そのなかで指摘したように、ドラマに対する反応は結局、個人的な好き嫌いでしかなく、それゆえ、アンチとファンは永遠に平行線だ。アンチの過激行動は残念であるものの、ファンのあいだでこのドラマは今後も愛され続けていくだろう。

 ただ、気になるのは、今後の朝ドラへの影響。ネットで朝ドラへの批判が出ること自体はここ数年、珍しいことではないが、これほどまでの分断が生まれることはなかった。朝ドラの見方そのものに大きな変化が起きた、とも考えられる。「ちむどんどん」の悲劇が次作以降もまた、案外簡単に繰り返されないとも限らないわけだ。

※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/27b7f678d8f7d59c6978f3974cda9a6c6a21b48a