9/6(火) 5:15
東スポWeb

高知東生 田中聖被告〝再犯〟に自責の念「不安で人間不信だったと思う」
悔やむ高知東生(東スポWeb)
 俳優の高知東生(57)が5日に「KAT―TUN」元メンバー・田中聖被告(36)について言及した。田中被告は保釈請求を2度却下されながら3度目の請求で異例の保釈。自助グループでも一緒に活動していた高知が明かす、田中への反省と後悔の思いとは――。

 自身も薬物事件で逮捕経験のある高知は、田中に対する一連の報道について「当事者として言えることは、とにかく刑罰で薬物はやめられるもんじゃないんですよ」と切り出した。今の田中被告に必要なのは治療とサポートだという。「同じ経験をした人間が回復して、社会の一人として役に立つように頑張ってらっしゃる。そんな先行く仲間、先輩たちと関わり合いながら治療していくしかないんです」と思いやった。

 田中被告は6月29日に地元である千葉・柏駅で覚醒剤所持で現行犯逮捕された。その後、尿鑑定で覚醒剤の陽性反応が出たため、使用でも再逮捕された。今年1月にも名古屋市内のホテルで覚醒剤を所持し、2月には別のホテルで覚醒剤を使用した疑いで逮捕、起訴。6月20日に懲役1年8月、執行猶予3年の名古屋地裁判決を受けたばかりだった。9日後のスピード逮捕とあって世間に衝撃を与えた。

 田中被告は2度の保釈請求したが、いずれも退けられた。しかし先月25日、3度目の請求で保釈が認められ、保釈保証金600万円を納付して保釈された。2度も却下されながらも、認められたのは「薬物治療のための入院」を条件にしたからと言われている。異例の措置だが、田中被告については反省の有無を含め、裁判官の心証を悪くしたといった厳しい声も上がっている。

 これに対し、高知は「やったことは決して許されることではない」と前置きした上で「一般の方にはなかなか受け入れてもらえないことだけども刑務所に入ったからって治療のプログラムがあるわけじゃない」と指摘。続けて「自分と向き合ってもう1度生き直すためには本当に早く、いろいろな方の支えの中で治療していってほしいなって切に思うんですよね」と話した。

 2人には接点もある。田中被告は6月20日に判決を受けた後、高知らが活動する自助グループ「ギャンブル依存症問題を考える会」に顔を出し、回復プログラムに取り組んでいたという。その中でユーチューブの撮影などでは裏方を買って出くれるなど「彼は本当に僕らの前で自分に向き合い、ありのままの彼がやっと見え始める時だった」と振り返る。

 プログラムを始めたばかりの逮捕。高知は「そこに関しては僕自身が、彼の本当の思いに触れることができなかった。正直、僕自身の悔しさと残念な部分があり過ぎて。そういう気持ちでいっぱいでした」と悔しさをにじませた。

 そして「不安だったと思うし、人間不信だったと思う。すごいそういった共感できるんですよ。今後、彼がどうなろうが変わらずに待っているつもりです。一緒に回復に向けて支援するつもりです」と話した。

 高知の言葉が田中被告に届くことを願うばかりだ。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/19733d068ed8f283e0762c9338d284f843689af3