「僅差でもないのはクレイジー」ジャッジが圧倒的なMVPオッズに異論噴出! 米識者が「未来を考えてみてくれ」と主張


米オッズは大谷ではなくジャッジを「大本命」に


ジャッジとMVPの座を争う大谷。その行方は米スポーツ界でも小さくない話題となっている。

シーズンの終わりも近づくなか、偉才と怪物による“争い”が激しさを増している。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)がトップ戦線に立つア・リーグのMVP争いだ。


互いに今季のパフォーマンスは凄まじいものがある。昨季に続いて二刀流で異彩を放つ大谷は史上初となる「シーズン30本塁打+2桁勝利」を達成するなど投打でチームを牽引。
一方でジャッジも51本もの本塁打を放ち、往年の大打者ロジャー・マリスが61年前に作ったア・リーグ年間記録(61本)超えも射程圏内に入れている。

もっとも、現地で受賞の「可能性が高い」と見られているのは、ジャッジだ。61年間で誰も到達者のいないア・リーグ記録を塗り替えようとしている30歳の怪物スラッガーは、『Vegas Insider』など複数の米オッズメーカーで大谷よりも上を行っている。


『Vegas Insider』のTOP5予想は以下の通りだ。

ジャッジ:-1200
大谷:+500
ホセ・ラミレス:+10000
ジョーダン・アルバレス:+25000
ブラディミール・ゲレーロJr.:+25000


本塁打以外にも、打率.296、OPS1.063、bWAR7.8とあらゆる数字が図抜けているジャッジだけに、評価が傾くのも無理はないのかもしれない。

しかし、一方で大谷を推挙する識者が根強く存在する。
歴史的に見ても稀有なハイアベレージを残している二刀流戦士の貴重性が重要視されているからだ。


「オッズがジャッジを本命にしていて、僅差でもない。これはクレイジーだ」

そう主張するのは、米放送局『ESPN』の番組「Pardon The Interruption」のMCであるパブロ・トーレ氏だ。
彼は直近の国内オッズの動きを受け、熱く論じた。

「オオタニは2位だ。それも大差でね。彼が不利になる意見の大半は、『エンジェルスが酷いから』ってものだ。すべてそこに行きついている。たしかにそれは分かる。エンジェルスはボロボロだ。でも、未来を考えてみたときに考え方は変わるよ。たとえば、孫がいたとして、彼らと野球の話をする。その時にオオタニの物語について語る時に、2022年にオオタニがMVPを獲れなかったというのは狂ってる。おかしいよ。彼は奪三振率でも球界をリードしているのに。普通に考えて、彼がMVPなんだ」


はたして、最終的に「最も価値のある選手」として評価されるのは、大谷か、ジャッジか。
シーズンが佳境を迎えるなかで、両雄のパフォーマンスに世界が熱視線を送っている。


https://news.yahoo.co.jp/articles/da1929bd23eeb055df2fe4410604deba4ca4dddf