GOAL 8/23(火) 8:00
対人の強さには自信がある(C)Getty Images

湘南ベルマーレは22日、MF田中聡がベルギー1部コルトレイクへの1年間の期限付き移籍でクラブ間合意に達したことを発表。同日、田中がオンライン会見に応じた。

2002年生まれ、パリ五輪世代でもある田中は、8月13日に二十歳になったばかり。移籍の決断は相当悩んだという。

「海外移籍が小さいころからの夢でした。その夢が目の前にある状況ですごく行きたいという気持ちもありました。ベルマーレで何もできていないので、もっと結果を出してからという思いもあり、すごく悩みました」

「決断にいたるまではすごく夜中まで悩んだり、寝る前に目をつぶりながら考えたり、本当に悩んでいました。でも、今は本当にワクワクしています。頭の整理はついたので。もうスッキリしたので、早くあちらでプレーしたいという気持ちが強いです」

移籍のオファーは急に届いたようだ。「『この夏はもうない』という話もあったなかで、急に話を聞いてびっくりした気持ちもとまどいもありました。そこで悩んで。二日間という時間があったので、その二日間を最大限頭を使って考えて決めました」と語る。

決断を後押ししたのはやはり、先輩の存在もあった。この夏、湘南を訪れていたアカデミーの先輩である遠藤航(シュトゥットガルト)に初対面し、「海外に行ったほうがいいよという言葉をいただいた」という。

今後のキャリアに関しては、「ベルギーは最終地点とは思っていない」と話しつつ、「ドイツだったり、そういう国に行きたい思いもありますが、まずはベルギーで活躍して試合に出ないとそれはないと思う。今はコルトレイクでしっかり試合に出たい」と決意を語る。

今季のコルトレイクは5節を経て1勝1分3敗の13位。元FC東京のDF渡辺剛が所属しており、田中は渡辺とも話をしてサッカーやプライベートなど助言をもらったという。

自信の強みや通用すると思うポイントについては、「対人だったり、球際だったり。外国人の選手とどれだけ渡り合えるかは楽しみ」と答えた田中。先輩・遠藤は、ドイツ・ブンデスリーガで2季連続の“デュエル王”に輝いている。尊敬する先輩の後を追うことができるか?

「やってきたことだけがプレーに出ると思うので、湘南で培ったことを出せれば。通用するかどうかは自分次第なので分かりませんが、湘南らしさを出せれば大丈夫かなと」

緑と青の若武者は、22日に離日し、メディカルチェックなどを経て、正式契約を結ぶ予定だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6b3c7b7726370a49df187a05e34c428cd04ef5b2